悩んでいる男女のイラスト

向き不向きがあるリモートワーク

さまざまなサービスがインターネットを介して行われています。その理由は、インターネットのリアルタイムでのインタラクティブ性です。インタラクティブ性とは、一方的ではなく双方でやり取りができる、ということです。仕事も会議もインターネットを介して行うということは、今では普通になりました。従来の一か所に集まって何かをするということは、もはや古いのです。

リモートワークのメリットってなに?

コロナ禍の影響もありリモートワークを導入する企業が増加しています。リモートワークで働きたい!という人も多いですが、実は従業員だけでなく企業側にもメリットがあるんです。それぞれのメリットをご紹介します。

●企業側のメリット

・コストの削減
ほとんどの企業では、交通費は企業側の負担になっています。しかし、フルリモートワークを導入すれば、通勤費の負担がなくなります。また、オフィスにいる従業員が減ることで、水道光熱費の削減が期待できます。オフィスの広さが無駄になりそうであれば、コストの低い場所に移転するということもできます。

・業務のデジタル化
今まで紙に頼ってばかりで、なかなかペーパーレス化が進まない…という企業も多いと思います。しかし、リモートワークを導入するとなると今までのシステムを効率的に変える必要があります。もし紙をベースとして業務を行っていたなら、パソコンやタブレットなどを購入しなければいけませんよね。最初は手間や費用が掛かるかもしれませんが、一度導入してしまえば業務の改善に繋がります。

・人材の確保
2022年現在、リモートワークを導入している企業は非常に人気があります。そのため、求人を出しているならより多くの応募者が集まるでしょう。その分、優秀な人材が来る可能性が高まりますし、人材流出を防ぐこともできます。また、リモートワークが導入されれば、育児や介護などで出勤が難しい人も勤務しやすくなります。

・営業の効率化
営業の多くは、直接取引先に伺います。そのため、移動時間がかかってしまうことがしばしば。中には、ひと月で100時間以上移動時間に費やしているような人も…。しかし、オンライン商談化を行うことでこの無駄を消費することができます。交通費を削減し、多くの時間を商談に費やすことで利益の向上が期待できます。

●従業員側のメリット

・通勤時間がなくなる
社会人の多くは、通勤にストレスを感じています。特に都心の場合、朝のラッシュ時間の満員電車はストレスだらけ…。狭い中もみくちゃになり、出社の時点で疲れてしまいます。しかし、リモートワークであれば出勤のストレスがなくなります。また、通勤時間の分を有効活用できます。電車の中で勉強しようと思っても、集中が続かなくて諦めてしまったということも。しかし、自宅というリラックスした環境で、空いた時間を勉強やストレス解消などに費やすことができ、無駄なく有効活用できます。

・好きな場所で働くことができる
会社だと電話や話し声で集中できない、逆に静かすぎて疲れてしまう、という人もいるかもしれません。しかし、リモートワークの場合パソコンさえあれば大丈夫なので、自分の好きな場所で働くことができます。自宅で行う人が多いと思いますが、集中が続かない場合はワーキングスペースを借りるということもできます。

・ライフスタイルに合わせることができる
育児や介護、病気などの理由で、自宅を離れたり通勤したりすることが難しくなってしまう場合があります。このような理由から退職や求職を検討している人にとって、リモートワークの導入は非常に助かるものになるでしょう。

・ワークライフバランスが良くなる
「ワークライフバランス」という言葉が広く認知されているように、今では生活と仕事の両立が重視されています。どちらか片方の負担が増えてしまうとバランスが崩れてしまい、結局生活も仕事も悪化してしまいます。しかし、上記で述べたように、リモートワークは生活にも仕事にもメリットがあります。生活が良くなると仕事に打ち込めるようになり、さらに生活が豊かになる…という好循環が生まれ、モチベーションが上がります。

通信制大学のリモート授業

通信制大学も今やインターネットを使った形が普通です。例えば、こちらの東京通信大学では、動画で授業を進めていきます。講義動画と小テストを繰り返す形で、1回15分の講義を行っていきます。授業で分からない点はスマホを使って質問できるインタラクティブ性が、通信制大学と相性のいい理由でしょう。科目によってはスマホを使って他の履修生とディスカッションもできるため、キャンパスライフこそないものの、一人で学んでいるという感覚は少ないはずです。

リモートワークの向き不向き

このように、インターネットは仕事だけでなく教育の面においても有効に使われています。ただし、集まらなければ何もできないという人もいるのが事実です。人が見てないとできない、という人もいるかもしれません。そういう人は、インターネットで仕事や学業を遂行することは難しいでしょう。あくまでも他人に流されず、明確に自分の意志で行動できる人でなければ、インターネットを使ったリモートワークは向いていません。先ほどの東京通信大学も、5年生以上在籍の場合は授業料無料であったり、卒業しても資格取得ができなかった場合は1年間の学費無料という制度があったりするのはそのためでしょう。

まとめ

自分というものをしっかりと持ち、責任を伴い目的を遂行できる人ならばインターネットによるリモートワークはこなせるでしょう。むしろメリットしかないはずです。ただし、すぐ他人に合わせたり、他人の目を気にしたり、自分という核を持っていない流されやすい人には向いていないかもしれません。自分の性格を考えてリモートワークに取り組むようにしましょう。

 

リモートワークをする男性